三輪薫写真展 風香
伊勢和紙、越前和紙と
ピエゾグラフによる日本の心の自然風景

ごあいさつ


三輪薫写真展「風香」にご来場くださいまして、ありがとうございます。どうか、画像が醸し出す清涼な空気感の中に身をゆだね、心静かなひとときをお過ごしください。

本写真展「風香」は、写真家三輪薫氏が撮影した日本の心の自然風景を、エプソンのデジタルプリントの最新技術「ピエゾグラフ」を使って、日本の伝統工芸である和紙のうえに作品制作し、実現いたしました。実行委員会各社の機材、技能、素材を結集して、三輪薫氏の作品表現に、望みうる最高の条件でお応えできたのではないかと委員会として自負しております。

写真展「風香」は、セイコーエプソン株式会社を始め、協賛各社のご理解、ご協力を頂戴してこそ実現したものですが、その陰では、偶然の出会いから少しづつ繋がりを広げながら培ってきた、実行委員会スタッフのお互いの強い信頼関係がこれを支えてきました。三輪薫氏も交えた制作面、実務面の膨大な作業をふりかえって、皆さんの熱意と長期のご尽力に、この場をお借りしてあらためてお礼を申しあげます。

人と人との出会いが、新たな可能性を生み出しました。この展覧会も、また新たな出会いの場となることを願ってやみません。最後に、ピエゾグラフと和紙の出会いに、具体的な目標を示してくださった三輪薫氏に、深く感謝申しあげます。

実行委員長 中北 喜得

 

 自然に恵まれた山間の小さな町で、漆職人の父の仕事を見ながら育ち、家業の塗師を継いだこともある。そのような環境と仕事に身を置いていたためか、鮮やかで、きらびやかな自然の姿よりも、しっとりとして、淋しげな風景に惹かれる。
 自然を撮り進むにつれて悩みも増える。自分にとっての自然風景とは、美意識を込めた表現とは何なのか。カメラとフィルムの限られた手段によって生み出す写真だが、画家がキャンバスに描くような個性ある描写を目指し、17回の個展を重ねてきた。しかし、銀塩の印画紙だけでは十分な満足が得られなく、油絵よりも日本画の色合いやタッチに惹かれることが多いため、印画紙の代わりに和紙を選んだ。
 刻々と変化する光、水の流れや木々の音。自然から感じたものを和紙で表現するには、デジタル時代の到来がチャンスだった。デジタルプリンタは用紙を選ばなくなり、日本の「侘寂」を和紙へのプリントで表現できると確信した。幸いにもフリーになった頃に中北氏と知り会い、伊勢和紙との出会いに繋がった。

 今は、写真でありながらも、日本画のような描写を目指して撮り続けている。

 今回の写真展では、銀塩の印画紙よりも味わいのある様々な和紙を作画に合わせて選び、エプソンインクジェットプリンタを使って、認定ラボの(有)ネオワークスで出力していただきました。EPSON PiezoGraphで、日本的な自然の色や趣を期待通り画面一杯に引き出せたと思っています。自然から受けた印象を、これらの作品を通して感じていただければ幸いです。
 この個展開催には、セイコーエプソンを始めとする協賛会社、実行委員会の方々には、言葉では言い尽くせないくらいお世話になりました。厚くお礼申し上げます。

写真家 三輪 薫

[主催]
三輪薫写真展「風香」実行委員会
[特別協賛]
エプソンピエゾグラフラボラトリー
[協賛]
(株)杉原商店、大豐和紙工業(株)、(有)ネオワークス
[実行委員]
委員長: 中北喜得(大豐和紙工業(株))
副委員長: 内堀法孝(エプソンピエゾグラフラボラトリー)
委員: 藤森英和(エプソンピエゾグラフラボラトリー)、杉原吉直((株)杉原商店)
事務局: 丘本孝志((有)ネオワークス)、鬼窪保明(エプソンピエゾグラフラボラトリー)

技法、機材開発: エプソンピエゾグラフラボラトリー
ドラムスキャン: エプソンピエゾグラフラボラトリー
伊勢和紙: 大豐和紙工業(株)
越前和紙: (株)杉原商店
出力: (有)ネオワークス